こんばんは。ナマケッスと申します。
今回は開発裏話③として【もっと接近しましょ】Let’s Move Closer (GIRA GIRA Remix)の制作秘話をナマケッスがお話ししていこうと思います。
ぺんぎんくんWARSと言えば? かわいい動物たち、ボールを投げ合うシビアで特殊なゲーム性、UPLの名作、など思い当たることは数多くありますが、半数ぐらいの方はやはり「あーあの曲のやつね」というぐらいインパクトに残る、そう「もっと接近しましょ」のインストが試合中に永遠と流れる、箇所ではないでしょうか?
その「もっと接近しましょ」ですが、85年のアイドルブームに一世を風靡した「石川秀美」さんが歌われたことで有名ですが、テイストとしては80′ サウンド全開な中にもラテンのリズムを盛り込みつつ、スタイリッシュでキメキメなベース、これに・・ 石川秀美さんの謎ダンスに、のっぺりしたメロディアスな歌が(失礼)乗り、なんとも言えない歌謡ファンクの名曲だったりします。
※シティコネクションでは、音楽出版の「芸映」さんとJASRACさん3社でゲーム利用許諾を新規で取得しております
そんな「原作でも使われたインパクト大な名曲を大胆アレンジ!」というコンセプトは開発初期から掲げ、絶対外せない要素でもあり、また時間がかかる為開発進捗とは別ラインでナマケッスが動かしておりました。
作曲を依頼した、以前から『クラリスディスク』や『そるだむ 開花宣言』でもご一緒している「オカモトタカシ」さんとは権利クリア前から構想を練りつつ、
オカモト「キーが低いアイドル曲なので、テナーサックスの音域でアジャストしちゃいましょうか?」
とか上品でピアノを上手く使ったソウルサウンドを得意とするオカモトさんと、ブルースとファンクを好むナマケッスのいいところが合わさった名曲に仕上がったと自負しております。(自分が作ったわけではないですが 笑)
また、大大コンセプトの「ギラギラ」を全面的に前に出す為に、オカモトさんに発注の際に特に参考にさせて頂いた楽曲としては「Alex Newell & DJ Cassidy with Nile Rodgers 」の”Kill The Lights”です。
まさに「ギラギラ」の代名詞、売れっ子同士のコラボレーションが産んだ、現代的リバイバルディスコサウンドです。
・Alex Newell & DJ Cassidy (with Nile Rodgers) “Kill The Lights”
こういった、ナマケッスの無茶振りを体全体で受け止めて編曲して頂いたオカモトさんには感謝です。
もう1点、今回のもっと接近アレンジの売りとしては「サックスを生録」という点です。
DLタイトルでサックスを生録したゲームって初なのではないでしょうか?サンプリングでは無くプレイヤーさんに実際に吹いて頂きました!
サンプルで頂いていたテイクから生に差し変わった音を聞いた瞬間の感動は今でも忘れられません・・・
是非サントラが発売された際には生サックスの荒々しさと繊細さを味わってください。
そんな、オカモトさんが手がけた楽曲はメインテーマ以外にも
オープニング、各種メニュー、エンディングなどなどありますが、その辺りのこともまた書きたいと思います。
ナマケッス